チタン(Ti)は酸素との結合力が非常に強く、酸化チタン(TiO2)は直接還元することが難しい物質の一つです。そのため、TiO2からTi金属を得るには、TiO2を直接還元するのではなく、塩化物を経由して還元する方法がとられます。
Ti金属を得るには、まずはTiO2から四塩化チタン(TiCl4)を生成する必要があります。プロセスとしてまず、天然ルチル・合成ルチルおよびチタンスラグ等のTiO2と還元剤のコークスを流動炉に投入し、炉の下部から塩素ガスを吹き込んで約1000℃の高温下で塩素化処理を行います。反応式は、①で表されます。
TiO2(s)+C(s)+2Cl2(g) → TiCl4(g)+CO/CO2(g) ・・・①
大阪チタニウムテクノロジーズ(OTC)では、大スケールでの塩化反応を安全に実施することができるコア技術を保有しています。固体と塩素の間で反応が起こる塩化反応は「気固反応」に分類され、反応する固体形状や状態により反応性が異なります。OTCでは、大規模な流動層を用いて塩化反応を精密にコントロールする技術を有します。
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