大阪チタニウムテクノロジーズ(OTC)では、精製されたTiCl4を溶融マグネシウム(Mg)で還元してTiを生成しており、本法は開発者の名前からクロール法と呼ばれています。クロール法は、工業的に金属Tiを得る方法として知られています。
TiCl4 (l) + 2Mg(l) → Ti (s) + 2MgCl2 (l) ・・・②
②式の反応により、Tiが生成します。
大気を遮断した密閉容器によりMgは900℃付近にて液体状態で保たれており、滴下されたTiCl4と溶融Mgが反応し、Tiが生成します。生成時にTiは多くの空孔を有しており、スポンジ状の形態をとるためスポンジチタンと呼ばれています。Ti生成時に同時に生成する塩化マグネシウム(MgCl2)は、電気分解によりMgとCl2ガスに分けられ、回収されたMgは再び還元反応に利用されます。
②式の反応は発熱反応であり、還元工程におけるOTC保有技術の特徴として、精密な温度コントロール技術により還元反応をコントロールできる点にあります。
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