OTCのコア技術 Technology

Solution OTC
New Challenge

OTC は複数の技術を組合せて新たな事業創出をしてきました。
パートナー様の技術と OTC 技術を組み合わせて様々な新事業へ Challenge していきます。

#新素材開発への

パートナー様の技術と OTC の技術を組み合せてこの世にまだない新たな素材の開発ができるかも。一緒に新素材を開発しませんか?

溶融塩電解による金属の製錬技術

アトマイズ法による球状金属粉末製造技術

#高純度化への

OTC は航空業界の認定や半導体業界への材料供給等、高純度化には自信があります。皆さんの素材を更に高純度化して Best Quality を目指しませんか?

塩化反応と蒸留の組合せによる不純物除去技術

世界トップクラスの生産性を誇る還元炉と真空分離技術

#SDGsへの

OTC はチタン製造にて培った技術を活用しSDGs の取り組みにもチャレンジします。持続可能な社会を一緒に作りませんか?

チタンの生体適合性・高耐食性を利用したSDGs対応

チタン製造プロセスで培った電解技術によるCO2排出量低減

Core Technology コア技術一覧

OTCでは下記フローでチタンを製造してきました。技術の一つ一つが長年当社で独自に安全性や効率を研究し進化させてきた「コア技術」です。それぞれの技術を使って、新たな事業に取り組もうとしています。

塩化反応 #新資材開発

  • 化学工学

  • 無機化学

  • 熱力学

金属酸化物から単体の金属を抽出するには、複数の方法が存在します。金属酸化物の酸素と塩素を入れ替える「塩化反応」は、低エネルギーで金属を取り出したい時に効果的な方法です。

OTCでは、大スケールでの塩化反応を安全に実施することができるコア技術を保有しています。固体と塩素の間で反応が起こる塩化反応は、「気固反応」に分類され、反応する固体形状や状態により反応性が異なります。OTCでは、大規模な流動層を用いて塩化反応を精密にコントロールする技術を有します。

使用プロジェクト

蒸留 #高純度化

  • 半導体工学

  • 化学工学

混合物を一度蒸発させ、再び凝縮することで沸点の異なる成分を分離・濃縮する操作を蒸留と呼びます。蒸留操作を利用すると、不純物を含む液体から目的成分だけ抽出し、純度を高めることができます。

OTCでは、蒸留操作により液状金属塩化物を超高純度化する技術・ノウハウを保有しています。例えば、蒸留技術で得られる高純度のTiCl4は、スポンジチタンの原料として使用されます。

蒸留技術は、最終製品であるスポンジチタンの高純度化に必要なプロセスの一つです。

使用プロジェクト

還元 #新資材開発

  • 化学一般

  • 熱力学

物質が酸素又は塩素と反応する反応をそれぞれ酸化、塩化と呼び、反応生成物は酸化物、塩化物と呼ばれます。還元とは、還元剤を使用して金属酸化物や金属塩化物から酸素や塩素を取り去る過程を呼んでいます。

OTCでは、溶融金属を還元剤とした金属塩化物の還元プロセスにて反応熱を精緻にコントロールする技術を有しており、世界最大級のバッチ規模でチタンを製造しています。さらに、大気を遮断した状態で大量の溶融金属や溶融塩をハンドリングできる、非常に高度な技術やノウハウを保有しています。

使用プロジェクト

真空分離 #高純度化

  • 化学工学

  • 真空工学

OTCでは、金属の純度を高めるための技術の一つとして、独自の真空分離技術を保有しています。OTCの真空分離技術は、真空下でスポンジチタンを加熱することで、高温まで加熱することなくスポンジチタン中に残留した還元剤(Mg)および副生成物の金属塩化物(MgCl2)を蒸発・除去することができます。

OTCでは、長年にわたる独自の技術開発により世界最大規模のバッチ生産を可能にするノウハウを保有しており、チタン生産能力の向上に大きく寄与しています。

使用プロジェクト

溶解 #新素材開発 #効率化

  • 冶金学

  • 鋳造工学

OTCでは、真空雰囲気で冷却されたるつぼ内に消耗電極を用いアーク溶解(VAR)を行うことで、非常に純度の高いインゴットを得る技術を保有しています。

チタンをはじめとする金属は、用途に応じてターゲット組成を決定する必要があり、さらにインゴットの場所による組成ムラがなく、均一であることが求められます。

OTCは、ターゲット組成に調整するための高度な品質成分コントロール技術、また溶解時に凝固偏析等による組成の不均一性を防止する、高度な溶解技術ノウハウを保有しております。

使用プロジェクト

電気分解 #効率化 #コストダウン

  • 電気化学

  • 材料化学

電解質溶液イオン性固体を溶融状態(溶融塩)として直流電流を流すと、電気分解反応が起こり目的物質が得られます。

電気分解反応に必要な理論電力はあらかじめ計算できますが、実際には溶融塩の電気分解以外に消費されるロス電力があるため、電力効率(=出力電力/入力電力)は低下します。

OTCは、電極や溶融塩電解槽の構造最適化により、電力効率を向上させる技術やノウハウを保有しています。

また、数百度に達する高温かつ大量の溶融塩を安全に扱える、高度なハンドリング技術も保有しており、チタン製造に役立てています。

使用プロジェクト

ガスアトマイズ #新素材開発

  • 粉体工学

  • 化学工学

  • 無機化学

OTCが高融点活性金属であるチタン、チタン合金用に初めて実用化したIAP(Induction Melting Gas Atomizing Process)法では、るつぼを使用しないため溶湯が容器と接触することがなく、汚染がありません。

また、空気を遮断した雰囲気でのプロセスのため、酸素濃度が低い金属粉末を得ることができます。

また、急冷凝固により合成されるため、高流動性かつ微細組織を有する真球に近い球状粉末となり、液晶用ターゲットの原料や金属射出成型(MIM)用原料として使用されています。

使用プロジェクト